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フィナステリド単剤の薬代。ジェネリックという選択
男性型脱毛症、AGAの治療をフィナステリド単剤で始めるにあたり、多くの方が気になるのが治療にかかる費用、特に毎月の薬代でしょう。AGA治療は基本的に長期間継続する必要があるため、経済的な負担は無視できない要素です。フィナステリドの薬代は、処方される薬の種類、つまり先発医薬品かジェネリック医薬品かによって大きく異なります。フィナステリドを有効成分とする先発医薬品としては、「プロペシア」が最もよく知られています。プロペシアをクリニックで処方してもらう場合、1ヶ月分の薬代はおおよそ7000円から1万円程度が相場となっています。これに加えて、初診料や再診料、場合によっては血液検査などの費用が別途かかるため、月々の負担はさらに増えることになります。この費用負担を軽減するための有効な選択肢となるのが、「フィナステリドのジェネリック医薬品」です。ジェネリック医薬品とは、先発医薬品の特許期間が満了した後に、他の製薬会社が同じ有効成分で製造・販売する医薬品のことを指します。開発にかかる費用が先発医薬品に比べて大幅に抑えられているため、より安価に提供されるのが大きな特徴です。フィナステリドのジェネリック医薬品は、国内でも複数の製薬会社から販売されており、その価格は1ヶ月分でおおよそ4000円から7000円程度と、プロペシアと比較して2割から5割程度安価になることが多いようです。ジェネリック医薬品は、有効成分の種類や量、そして効き目や安全性において、先発医薬品と同等であると国によって厳しく審査され、承認されています。そのため、AGA治療の費用を抑えたいと考える方にとっては、非常に合理的で魅力的な選択と言えるでしょう。ただし、ジェネリック医薬品を希望する場合でも、必ず医師の診察と処方が必要です。医師にジェネリック医薬品を希望する旨を伝えれば、多くのクリニックで対応してもらえるはずです。自己判断でインターネットを通じて海外から個人輸入したり、出所の不明な安価な薬に手を出したりすることは、偽造薬や粗悪品のリスク、予期せぬ健康被害の危険性があるため、絶対に避けるべきです。信頼できる医療機関で医師に相談し、先発医薬品とジェネリック医薬品それぞれの特徴や費用について十分な説明を受け、納得した上で選択することが、安全かつ経済的にAGA治療を継続するための重要なポイントです。