毛穴の内部に溜まる皮脂により抜け毛が促進される、という事が良く言われてきましたが、それが真の抜け毛の原因なのか、あるいは男性ホルモンや脱毛酵素の活性化による結果として現れてきたのか、捉え方によって抜け毛や薄毛対策は大きく変わってきてしまいます。
もし皮脂そのものが原因であれば、皮脂を適度に除去してあげる事により抜け毛や薄毛化は収まる筈ですが、少なくとも男性型脱毛症の人がその対策のみで大きな成果を上げた例は殆ど無く、やはり根本的原因である体内のホルモンバランスや脱毛酵素の抑制を行わない限り、髪の毛を全盛期の頃まで復活させるのは非常に難しいという事が言えるでしょう。
皮脂の除去だけで抜け毛や薄毛が治る人は男性型脱毛症が原因でない事は確実であり、ストレスや食事バランス等の生活習慣に大きな原因があると言えます。ただ脱毛症の観点から見れば非常に軽傷であり、ストレスや生活習慣を治せば毛穴の皮脂も解消し、すぐに健康な髪の毛を取り戻す事が出来るのです。
女性ホルモンの支配下にある女性の脱毛症の大半はこのパターンであり、男性と比べ悲観する必要は全く無いのです。
男性に関して正直に言えば、進行を始めた男性型脱毛症を個人の力で食い止める事は不可能に近く、将来薄毛となってゆく自分の姿を許容出来ないのであれば、素直に近郊のAGA治療の外来を受診し、適確な診断の元フィナステロイドやプロペシアといった唯一効能のある薬剤を処方してもらうのが現状ではベストです。
またコスト的にこれらの薬剤を長期間服用出来ないというのであれば、将来に渡り、加齢とともに薄毛を受け入れてゆける様、メンタルを鍛えるという方法もありかも知れません。