縮毛矯正は、髪に大きな負担をかける施術です。そのため、施術後の適切なヘアケアは、髪のダメージを最小限に抑え、薄毛の進行を防ぐために非常に重要となります。特に薄毛が気になる方は、日々の丁寧なケアを心がけましょう。まず、シャンプー選びと洗い方です。縮毛矯正後の髪はデリケートになっているため、洗浄力の強すぎるシャンプーは避け、アミノ酸系などのマイルドな洗浄成分で、保湿効果の高いものを選びましょう。頭皮への刺激も考慮し、シリコンフリーやサルフェートフリーの製品も選択肢の一つです。洗う際は、まずお湯で髪と頭皮を十分に予洗いし、汚れを浮かせます。シャンプーは手のひらでよく泡立ててから髪につけ、指の腹で頭皮を優しくマッサージするように洗いましょう。爪を立ててゴシゴシ洗うのは、頭皮を傷つける原因になるので禁物です。すすぎは、シャンプー剤が残らないように時間をかけて丁寧に行います。次に、トリートメントとコンディショナーの活用です。シャンプー後は、必ずトリートメントやコンディショナーで髪に潤いと栄養を与えましょう。特に毛先などダメージが気になる部分には、重点的になじませます。洗い流すタイプのトリートメントに加え、洗い流さないタイプのアウトバストリートメント(ヘアオイルやヘアミルクなど)を、ドライヤー前に使用するのも効果的です。これにより、ドライヤーの熱から髪を守り、乾燥を防ぐことができます。そして、髪の乾かし方です。濡れた髪はキューティクルが開いており、非常にダメージを受けやすい状態です。タオルでゴシゴシこすらず、優しく押さえるようにして水分を拭き取ります(タオルドライ)。ドライヤーは、髪から15~20cm程度離し、同じ箇所に熱風が集中しないように、常に動かしながら乾かしましょう。根本から乾かし始め、毛先は最後に乾かすのがポイントです。完全に乾かしきることで、雑菌の繁殖を防ぎ、頭皮環境を清潔に保つことができます。その他、頭皮マッサージも血行を促進し、髪に栄養を行き渡らせるのに役立ちます。指の腹で頭皮全体を優しく揉みほぐしましょう。紫外線も髪や頭皮にダメージを与えるため、外出時には帽子をかぶったり、髪用の日焼け止めスプレーを使用したりするなどの対策も有効です。これらのホームケアを継続することで、縮毛矯正によるダメージを軽減し、健やかな髪と頭皮を保つことに繋がります。
— 抜け毛 —
縮毛矯正後の薄毛対策。自宅でできるヘアケア術
2024年10月28日