美しい髪を保つために、多くの方はシャンプーやトリートメントなどの外側からのケアに気を配っています。しかし、日々の食習慣が髪の健康に大きな影響を与えていることは、意外と見過ごされがちです。髪に良いとされる食べ物を積極的に摂ることも大切ですが、同時に「髪に良くない食習慣」を避けることも重要です。知らず知らずのうちに髪にダメージを与えているかもしれない、そんな食習慣について考えてみましょう。まず挙げられるのが、極端なダイエットによる栄養不足です。特に、食事量を極端に減らしたり、特定の食品群を完全に排除したりするダイエットは、髪に必要なタンパク質、ビタミン、ミネラルが不足しがちです。髪の主成分であるタンパク質が不足すれば、髪は細く弱々しくなり、抜け毛の原因にもなります。また、過度な糖質の摂取も注意が必要です。甘いお菓子やジュース、精製された炭水化物の摂りすぎは、血糖値を急上昇させ、体内で糖化という現象を引き起こします。糖化によって生成されるAGEs(最終糖化産物)は、体のタンパク質を変性させ、コラーゲンなどの弾力性を失わせます。これは頭皮の老化を早め、髪のハリやコシを失わせる原因となり得ます。脂質の多い食事への偏りも問題です。揚げ物やジャンクフード、脂肪分の多い肉類ばかりを食べていると、皮脂の分泌が過剰になり、毛穴を詰まらせて頭皮環境を悪化させる可能性があります。これにより、炎症が起きたり、健康な髪の成長が妨げられたりすることがあります。ただし、良質な脂質は髪にとって必要なので、バランスが大切です。加工食品やインスタント食品に頼りがちな食生活も、髪にとっては好ましくありません。これらの食品には、保存料や着色料、香料などの添加物が多く含まれている場合があり、また、塩分や質の悪い油分が多い傾向にあります。栄養バランスも偏りがちで、ビタミンやミネラルが不足しやすくなります。さらに、朝食を抜く習慣も、髪には良くありません。朝食を抜くと、体はエネルギー不足の状態となり、髪の成長に必要な栄養が十分に供給されにくくなります。また、空腹時間が長くなることで、次の食事で血糖値が急上昇しやすくなるというデメリットもあります。これらの食習慣に心当たりがある方は、少しずつでも改善していくことが大切です。バランスの取れた食事を心がけ、加工食品を減らし、野菜や果物を積極的に摂るようにしましょう。
— 薄毛 —
実は髪に良くない意外な食習慣とは?
2020年5月27日