薄毛対策研究室

2026年1月
  • 抜け毛で病院に行くべきか悩むあなたへ

    抜け毛

    最近、枕につく髪の毛の数が明らかに増えた。ブラッシングするたびに、ごっそりと抜けてしまう。そんな経験から、これは何かの病気ではないかと不安に駆られている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、病院へ行くべきかどうかの判断は難しいものです。まずセルフチェックとして確認したいのは、抜け毛の量と質、そして他に体の不調がないかという点です。一日あたり百本程度の抜け毛は正常なヘアサイクルの一部ですが、明らかにそれ以上の量が毎日続く場合は注意が必要です。特に、髪を洗っているときに指に絡みつく量が以前の倍以上に感じられるようなら、一度立ち止まって考えるべきでしょう。また、抜けた毛の毛根部分をじっくり見てみてください。自然に抜けた健康な毛には、マッチ棒の先端のような白っぽい膨らみである毛球がついていますが、病的な抜け毛の場合、毛根が萎縮して尖っていたり、黒く変形していたりすることがあります。これは毛根が十分に成長しきらないうちに抜けてしまったサインかもしれません。さらに、頭皮に赤みやかゆみ、痛み、フケが異常に増えていないかも重要なチェックポイントです。脂漏性皮膚炎などの頭皮トラブルが抜け毛を助長していることもあります。そして何より大切なのが、抜け毛以外の全身症状です。急な体重の増減、ひどい疲れやすさ、気分の落ち込み、指先の冷え、皮膚の乾燥、生理不順など、思い当たる節があれば、それは体内で何らかの異常が起きているサインかもしれません。これらのサインが複数当てはまるなら、迷わず皮膚科や内科の専門医を受診することをお勧めします。早期の相談が、あなたの不安を解消し、健康を守るための最も確実な第一歩となるのです。

  • 急な抜け毛は病気のサインかもしれない

    抜け毛

    鏡を見るたび、あるいはシャワーを浴びるたびに、排水溝にたまる髪の毛の量にため息をつく人は少なくないでしょう。年齢やストレス、生活習慣の乱れが原因だと考えがちですが、時としてその背後には見過ごせない病気が隠れている可能性があります。単なる美容の問題として片付けず、体からの重要なメッセージとして受け止めることが大切です。抜け毛が急激に増えた、特定の箇所だけが抜ける、髪質が大きく変わったといった変化は、注意すべきサインです。例えば、甲状腺機能の異常は、髪の成長サイクルに直接影響を及ぼす代表的な内分泌疾患です。甲状腺ホルモンが過剰になっても不足しても、髪は細くなり、抜けやすくなることが知られています。また、膠原病などの自己免疫疾患も、免疫システムが誤って毛根を攻撃することで脱毛を引き起こすことがあります。特に円形脱毛症は、自己免疫が関与している代表的な例であり、ストレスが引き金になると思われがちですが、体内の免疫バランスの乱れが根本にあるのです。さらに、鉄分が不足する鉄欠乏性貧血も、髪の成長に必要な栄養素であるヘモグロビンが不足し、頭皮まで十分な酸素が届かなくなるため、毛母細胞の活動が低下し、結果として抜け毛の一因となります。これらの病気は、抜け毛以外にも倦怠感や動悸、息切れ、めまい、皮膚の乾燥、爪がもろくなるといった様々な症状を伴うことが多いため、髪の変化と合わせて全身の状態を注意深く観察することが早期発見の鍵となります。自分の抜け毛は大丈夫だろうかと軽く考えず、いつもと違うと感じたら、それは専門家に相談するべきタイミングなのかもしれません。自己判断で様子を見る時間が、根本的な原因の発見を遅らせ、治療がより複雑になってしまう可能性もあるのです。体は言葉を発しませんが、髪を通して私たちに語りかけているのかもしれません。

  • AGA治療と初期脱毛の関係

    医療

    意を決してAGA治療を開始したのに、数週間後から、なぜか以前よりも抜け毛が増えてきた。このショッキングな現象は「初期脱毛」と呼ばれ、多くの治療開始者を不安にさせます。「薬が合わないのでは?」「かえって悪化したのでは?」と、治療を中断してしまう人も少なくありません。しかし、この初期脱毛こそが、実は治療が順調に進んでいることを示す、ポジティブなサインである可能性が高いのです。初期脱毛は、主にミノキシジルなどの発毛を促進する治療を開始した際に起こりやすいとされています。そのメカニズムは、乱れていたヘアサイクルが、薬の作用によって正常な状態へとリセットされる過程で生じます。AGAが進行している頭皮では、多くの髪の毛が十分に成長できないまま、細く弱々しい「休止期」の状態で、いわば“抜け落ち待ち”をしています。そこに、ミノキシジルのような発毛促進成分が作用すると、毛母細胞が活性化され、その下から、新しく健康で力強い髪の毛が「成長期」に入り、生え始めます。この時、新しく力強い髪の毛が、すでに生えていた古い、弱々しい休止期の髪の毛を、押し出すようにして成長するため、一時的に抜け毛の総量が増加するのです。これは、いわば髪の毛の健全な「世代交代」であり、これから生えてくる丈夫な髪のための、スペース確保のための脱毛なのです。この初期脱毛は、通常、治療開始後2週間から1ヶ月半くらいの時期に始まり、1ヶ月から長くても3ヶ月程度で自然に収束します。抜け毛が増える期間は精神的に辛いものですが、これは治療が効いている証拠であり、むしろ効果が早く現れる人に見られやすい現象とも言えます。ここで不安に負けずに治療を継続することこそが、その先の確かな改善へと繋がる、最初の、そして最も重要な試練なのです。

  • フィナステリド・デュタステリドの副作用

    医療

    AGA治療における「守り」の要として、抜け毛の進行を抑制する内服薬が「フィナステリド(商品名:プロペシアなど)」と「デュタステリド(商品名:ザガーロなど)」です。これらの薬は、AGAの根本原因である脱毛ホルモンDHTの生成を阻害するという、極めて効果的な作用を持っています。しかし、その作用が男性ホルモンに関連するため、いくつかの特有の副作用が報告されています。最も代表的なのが、「性機能に関する副作用」です。具体的には、性欲の減退、勃起機能不全(ED)、射精障害(射精量の減少など)といった症状です。これらの副作用が起こるメカニズムは完全には解明されていませんが、DHTが男性の性機能の一部を司っているため、その生成が抑制されることで影響が出るのではないかと考えられています。ただし、これらの副作用の発現頻度は、臨床試験において1%から5%程度と、決して高くはありません。つまり、100人服用したら、95人以上は何の問題も起こらない、ということです。また、これらの症状が現れた場合でも、多くは薬の服用を中止することで、元の状態に回復することが報告されています。次に、頻度はさらに稀ですが、「肝機能障害」の可能性も指摘されています。薬は肝臓で代謝されるため、もともと肝機能が低下している方や、日常的に多量のアルコールを摂取する方は、肝臓に負担がかかる可能性があります。そのため、多くのクリニックでは、治療開始前や治療中に、定期的に血液検査を行い、肝機能の数値(AST, ALTなど)をチェックします。このほか、精神的な副作用として、気分の落ち込みや抑うつ症状が、ごく稀に報告されることもあります。これらの副作用は、多くの人にとっては無縁のものです。しかし、医薬品である以上、リスクはゼロではないという事実を認識し、服用中に何か体調の変化を感じたら、些細なことでも、すぐに処方してくれた医師に相談することが、何よりも重要です-。