市販の育毛剤やシャンプーを試しても効果が感じられず「もう歳だから仕方がない」と諦めかけている50代女性に知っていただきたいのが医療機関での薄毛治療です。かつて薄毛治療といえば男性のものというイメージがありましたが現在では女性専門の薄毛治療外来を設けるクリニックも増え医学的根拠に基づいた治療が可能になっています。皮膚科や専門クリニックで行われる治療は主に内服薬・外用薬・注入治療の三つに分類されます。まず基本となるのが外用薬であるミノキシジルです。ミノキシジルは日本皮膚科学会のガイドラインでも女性の薄毛に対して推奨度が高いとされている成分で頭皮の血流を改善し毛母細胞を直接活性化させる働きがあります。市販薬よりも高濃度のものを医師の処方のもとで使用することでより高い発毛効果が期待できます。ただし効果が現れるまでには最低でも半年程度の継続が必要です。次に内服薬ですが男性用の治療薬(フィナステリドなど)は女性には使用できないため女性専用のサプリメント的な治療薬が処方されることが一般的です。代表的なものに「パントガール」があり髪の成長に必要なビタミンやアミノ酸ケラチンなどをバランスよく含みびまん性脱毛症の改善に効果があるとされています。さらに積極的な治療を望む場合には頭皮に直接成長因子を注入するメソセラピーやPRP(多血小板血漿)療法といった選択肢もあります。これらは費用が高額になる傾向がありますが即効性が高く短期間での改善を目指す方に選ばれています。また50代女性の場合は薄毛の原因に甲状腺疾患や膠原病貧血などが隠れている可能性もあるため最初に血液検査を行いこれらの病気を除外診断することも医療機関ならではの重要な役割です。自己判断で高額なケア商品に手を出して失敗する前にまずは専門医に相談し自分の薄毛のタイプや原因を正しく診断してもらうことが解決への最短ルートと言えるでしょう。医学の力は日々進歩しており50代からでも髪を取り戻すことは決して不可能な夢ではありません。
皮膚科医が教える50代女性の薄毛治療最前線